年々、スピリチュアルな人が増えてきて、本当に１０年前とは違うなぁと感じます。

地震が増えていることもあって、先月は北海道や東北に向かった人は多く、お祈りをしてきたから、という報告も多々受けます。個人個人が、日本や地球のためにお祈りをしてくれるようになって、そういう意識があること自体、日本の未来は明るい気持ちにもなります。

しかし、聖地に赴かなくてもできる祈りはありますので、無理していくことはなく、余裕のある人や、サラリーマンの方のお休みの日や、老後の余暇にできる人は、旅行がてらよいのかもしれません。やるべきことは、もっと自分のことだったり、生産的なことのほうが、優先するべきというのは、当然です。パワースポットめぐりは、自分のためでも日本のためでも、地球のためでも、結局は自分のためが一番です。

先日、水晶を湖にいれるとよいようなことを書いたのですが、それは、たまたまパワースポットめぐりをするのなら、と言う意味で、水晶を投げ入れる旅になると本末転倒でもあります。

また、祈りは静なる祈りが基本だと思います。音楽や舞は奨励するのですが、里の拝殿や神楽殿でおこなうのがよく、聖地が見える神社で行うほうがよいと思います。

山などの聖地そのものは、やはり聖地なので、独特のエネルギーが充満しています。そこに、違うエネルギーを呼ぶことになるのは、危険です。

舞や祈りは静かなのでよいとは思いますし、古代からあるような芸能は比較的よいのですが、問題は聖地の山頂などで、他のエネルギーを呼び込む行為でしょう。

自分の生きるためにエネルギーをもらうのではなくて、エネルギーを与えようとして、間違った方法でエネルギーを与え、聖地のエネルギーを変容させる人たちもいるようです。

大きすぎる音楽や動的なこともあまりよくありませんが、それよりも最近のスピリチュアルブームで西洋のエネルギーワークを日本の聖地に適用しようとしたり、団体でエネルギーワークをする人たちがいるので、これは、かなり危険かと思います。

聖地には各々エネルギーの質が異なり、その地で独特の役割を果たしています。それを違ったエネルギーを入り込ませようとするのは、日本の結界をくずすだけでなく、聖地に負担をかけてしまい、余計なことになってしまいます。

地球を思う心や平和への祈りは大切な心だとは思うのですが、それが奢りになると逆効果になりかねません。パワースポットを紹介しているので、心苦しいのですが、神主さんのしていることを信じて、神社に協力するようなことのほうがまだ、意味があったりします。また、地元の人たちの役立つようなこともよいでしょう。

新しいエネルギーワークや西洋のものが、意味があると信じるには日本での時間がまだ足りません。ただの山だけども、ただの山でないのが聖地だったりします。

もう少し畏れを抱いての行為が望まれるように思います。